よくある質問
『敷金/礼金0円』って本当にお得なの?
「敷金/礼金0円」の謳い文句、賃貸を探している方なら、一度は目にしたことがあるキャッチコピーではないでしょうか? 一見、費用が抑えられて非常にお得なように感じますが、 果たして本当によいことづくめなのでしょうか?
●大家さんも不動産業者も慈善事業にあらず
まず、当たり前ですが、敷金/礼金0円物件は借主だけが得をして、貸主が損をするようにはできていないのです。 敷金/礼金0円としている物件には、それなりの理由があると考えた方がよいでしょう。 では、物件が敷金/礼金0円となるのはどのような場合でしょうか?
- ・大家さんの善意
- ・代わりに毎月の家賃が相場より高め
- ・そうでもしないと借り手が付かない物件
まず、1番目の「大家さんの善意」ですが、 大家さんが知り合いなどの場合は、ありえるかもしれませんが、 一般的にはこのようなケースは珍しいでしょう。例え、表向きは善意のように見えても、 実は2番、3番のような事情が隠されてたりする可能性があります。
●初期費用の負担が軽くなる『敷金/礼金0円』。しかし…
2番目については、敷金/礼金を0円にすることで、初期費用の負担額を減らし、 入居の敷居を下げることによって、借り手を募るということです。
しかし、敷金/礼金を0にする分、毎月の家賃額が相場よりも高めに設定されていたりします。 この場合、初期費用をケチッたために結果的には、長く住むと逆に高くつくことになりかねません。
また、初期費用がかからず、入居の敷居が下がることは、近隣住民の質にも影響します。 つまり、敷金/礼金を準備できないような人が隣近所に入居している可能性が高くなるということです。
●『敷金/礼金0円』。そうでもしないと空きっぱなしの問題物件?
3番目については、過去に事件や空き巣が発生したり、近隣トラブルを起こし続ける問題住民がいるなど、 敷金/礼金をゼロにでもしないと、借り手が付かないような、いわく付きの物件の可能性があります。
『0円』のキャッチコピーに惑わされず、このようなメリットとデメリットをしっかり把握した上で、選択肢のひとつとして検討するのがベターではないでしょうか。